7月に入りひんやりした日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
先日、家庭菜園をされているご近所さんが「寒いから野菜が育たなくて困ってんだよ」と嘆かれておりました(あ、白菜ごちそうさまでした)。
5月の猛暑はなんだったんでしょうね。次に来る猛暑のためにアイスバーを買いだめしておいたのですが、出番がなくて冷凍庫内で邪魔な存在になっております(ごめんよアイス)。来週にはお祭りもあるので少しは暑くなってほしいですね。
・・・・・・・
お話しは変わります。
ここからは独り言のような長文なので、よかったらおつき合いください。
私がトラウマ治療を始めたのは今から約12年前でして、その頃に薦められて読んだ本が西尾和美さんの『アダルト・チルドレンと癒し』でした。
西尾和美さんは心理療法家で、アメリカを拠点に機能不全家族で育ったアダルト・チルドレン、共依存、心的外傷(トラウマ)を受けた人の治療を行ってきた方です。数年前までは来日されてワークショップや講演などをされていたようです。
私は11年前に、トラウマ治療のために西尾先生のワークショップに参加したことがありました。その頃の私は人に会うのも、外に出るのも怖くて辛い時期でしたが、夫についてきてもらって東京まで行ってきました。
何冊も西尾先生の本を読んですごくお会いしたかったので、絶対西尾先生の横に座るんだ!と決めてましてね。だから、会場に着いたら真っ先に西尾先生が座ると思われる席のとなりを確保して、先生が来るのをドキドキしながら待っていました。
しばらくすると全くオーラのない(消していたのかな?)西尾先生が来られました。小柄で静かな感じの先生でしたが、いざワークが始まると、その小さな体のどこからそんな声が出るのだろうと思うくらい大きくて力強く声。それでいてその声はとても澄んでいて、安心できる声。うまく表現できないけれど、今まで聴いたことのない声でした。
そして、その声で「今まで辛かったのはあなたのせいではありません」と言われた瞬間に涙が流れてました。そのあとみんなで輪になって手をつないでなにか言ったりしたんだけれど(内容はもう覚えてない)、西尾先生と手をつなげたのがうれしくって。やわらかくてあたたかい手。今でもはっきり覚えていて思い出すだけで温かい気持ちになれる。
話がちょこっとそれますが、トラウマの癒しのワークショップとは集団療法のことです。個人療法(カウンセリングや心理療法)では得られない効果があるので、たくさんの方が参加されるんです。初めて参加したときは定員が30名でいっぱいでした。
で、話は戻りまして、その後、2度目のワークショップに参加したのは、西尾先生が道東に来られたときでした。そのときは2回目ということもあってリラックスして受けられました。ワークが終わってからサインをもらったり、一緒に写真をとったりと、このときも思い出深いワークでした。
あれから12年経ったんだ・・・いろいろ大変だったけど、今も楽ではないけれど、今12年前を振り返って、あきめないで回復の作業を続けてきてよかったなとしみじみしてます。西尾先生のワークに参加できて良かった、出会えて良かったと思います。
その西尾和美先生が2019年7月4日に亡くなられました。先ほどSNSで知りました。お身体の調子がよくないことは、セラピストの先生に連絡をいただいて知っていたのですが。2度お会いしただけですが、やはりショックでした。
西尾和美先生、トラウマ治療に必要なたくさんの知識とスキルを伝えてくださりありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
ここで西尾和美先生の本を数冊ご紹介させてくださいね。
生きにくさを感じている方がおられましたら、手に取ってみてください。きっとなにかヒントが見つかると思います。
『アダルト・チルドレンと癒し 本当の自分を取りもどす』 学陽書房
『機能不全家族』講談社
『今日一日のアファメーション~自分を愛する365日』ヘルスワーク協会
『心の傷をいやすカウンセリング (今日1日のアファメーション)』講談社+α文庫
『今日一日のアファメーション』は単行本で、その文庫本になっているのが『心の傷をいやすカウンセリング』です(特にこの本はおすすめです)。
アマゾンの中古本でも入手できると思います。上記のほかにも著書がありますので、興味のある方は検索してみてください。
今日からまた寝る前に『心の傷をいやすカウンセリング (今日1日のアファメーション)』を読もうと思います。
なにかここで書いてみたくて今日は書いてみました。
まとまらない長文を最後まで読んでくださりありがとうございました。
それではまた。(^_^)